キシラデコール
容量:0.7L、4L、16L ※#120やすらぎは4L・16Lのみ
キシラデコールは、ドイツで開発され大阪ガスケミカル株式会社の技術で日本の風土に合わせ製品化された木材専用の保護着色塗料です。
また、キシラデコールは非塗膜形成タイプ塗料として、通気性に富み、美しい木目が生かせ、しかも防腐・防虫・防カビ効果を発揮する木材専用の塗料として施主の皆様をはじめ、設計士、建設会社や工務店等多くのユーザー様よりご信頼を得ています。
キシラデコールの特徴
- 1.木に深く浸透する
- キシラデコールは木材に深く浸透し、内部より木材を保護します。
- 2.木材の腐れやカビ、虫を防ぐ
- 木材の腐れやカビ、虫を防ぎ、同時に木材に色彩による美観を楽しむことができます
- 3.塗膜をつくらないので割れが起こらない
- キシラデコールは塗膜をつくらないのでひび割れしません。
- 4.再塗装が簡単
- キシラデコールは非塗幕形成タイプの塗料のため、塗り替え時には、ほこり・泥土・ごみなどを落とすだけで塗っていただけます。第一回目の塗り替えは2~3年後、以後は5年ごとが目処になります。
塗布方法
ハケ塗りで、塗装処理します。有色キシラデコールは、少なくとも2回塗りして下さい。(針葉樹材の場合は必ずカラレスによる下塗りをして下さい。) 特に強い耐候性を必要とする場合には、有色キシラデコールを3回塗りしていただくか、下塗り、または、上塗りに「やすらぎ」を1回塗り付けて下さい。
スプレー施工(吹きつけ作業)は絶対に行わないで下さい。また、スプレーをすると有効成分が飛散するため、キシラデコールの性能を十分に発揮できません。
均一な透明塗装を行うためには、キシラデコール塗布約10~30分後を目安に乾燥したハケ、ウエス、スポンジなどで後拭きすることをおすすめします。
塗装時の木材と同じ材の試験片について、使用前に必ず試験塗装を行って下さい。
よく乾燥させた木材に、塗り面1㎡当り150~200m(牛乳びん約1本分)を使用し、2~3回塗りをして下さい。(1で5~7㎡塗装できます。)
乾燥時間は約24時間。ただしハードウッドとも呼ばれる広葉樹のように吸収性の低い木材の場合や、低温多湿時は乾燥が遅くなります。
標準塗装仕様
木材の塗装仕上げには「木材の含水率」と関係が深く、針葉樹材では含水率25%以下、広葉樹材では20%以下が最適です。含水率が高いとキシラデコールの木材への浸透が妨げられ充分な性能が発揮されません。
※横にスライドしてご覧ください
工程 | 材料 | 作業 | 塗り重ね 乾燥時間 |
摘要 |
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素地 調整 |
サンドペーパー、 ブラシ、ボロ布 サンドペーパー、 塗膜剥離剤、 ラッカーシンナー |
○新しい木材・・・ ごみ・ほこりなどを除去、清掃 ○塗り替え・・・ ・キシラデコール塗装面の場合 ごみ・ほこりなどを除去、清掃 ・他の塗料が塗ってある箇所についてぬりかえる場合 その塗膜を完全に除去して施工します。 ○ヤニの多い木材・・・ 表面のヤニとり |
木材の含水率は 針葉樹材 25%以下 広葉樹材 20%以下 スチールブラシ不可 |
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下塗り | キシラデコール#101 (カラレス) |
○ハケ塗り・・・
吸い込ませるように1回塗り 0.05~0.10/m2 |
2~6時間 | 針葉樹材のみ |
上塗り | キシラデコール #102~#116、#120 |
キシラデコールの顔料が分離沈降しますので 塗装の際はよく攪拌して下さい。 ○ハケ塗り・・・ たっぷり2~3回塗り 0.15~0.20/m2 |
12時間 以上 |
乾燥は通常24時間、 低温・多湿時は 3~4日 |
キシラデコール#101カラレス(無着色)の屋内外での使用適用範囲
※横にスライドしてご覧ください
下塗り用 | 単独使用 | 有色との混合 | |
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屋外用 | ○ | × | ×~○ |
○印・・・可 ×印・・・不可
キシラデコールは、溶剤で希釈すると、性能が著しく低下しますので、絶対に避けてください。
注① #101(カラレス)には耐候性顔料が含まれておりませんので屋外の使用は避けてください
②#101(カラレス)と有色#102~#116との混合は#101(カラレス)混合割合が増せば増すほど耐候性は低下します。
③キシラデコールの調色は、キシラデコール有色品どうし、あるいはキシラデコール「やすらぎ」との混合使用をおすすめします。
※ご使用前に缶側面の「取り扱い上の注意事項」を必ず読んで下さい。
キシラデコールの色種
キシラデコールは、耐候性の優れた顔料を用いて製造されているので、美しく鮮明な色調が得られます。しかし木材は、それぞれ固有の色を持っていることが多く、使用するキシラデコールの色によっては、塗装見本と多少違った色に仕上がることもあります。
2色(#102~#116)以上混合して好みの色をつくることも可能です。明るく仕上げたいときはキシラデコール白木やすらぎ(#120)と混合して下さい。
キシラデコールの色種
キシラデコールは、多くの木造建築物に使用されており、建物の外装・外溝木部の長期保護と美装のための必需品。 ありとあらゆるところに使用されていますがその施工例の一部をご紹介します。
【物件名】
静岡県立富士山麓山の村
多目的ホール(静岡県)
【設計】
レーモンド設計事務所
【物件名】
フォレアンジュ(長野県)
【設計】
株式会社八千代都市建設設計
志賀 研二
資料提供:大阪ガスケミカル株式会社株式会社
※キシラデコールはドイツ・デソワグ社の登録商標です